
「ねーパパ?」
「あ?」
「テレビに映ってるお笑いの人たちって本当おもしろいし、バラエティ番組にはなくてはならない存在だと思うんだけど、このひとたちたまに「空気読め」とか「オレだって空気読めますよ」みたいなことを言うじゃない?アレってなんなの?気を操る気孔の達人とかそういうのなの?」
「うーん、そもそも人々が笑いを求める瞬間ってのは、案外少ないんだよ。テレビの世界でこそそれが無条件で求められているような感じだけど、実際はあの空気でスムーズにギャグを飛ばし続けるってことは、本当に神経をつかうものなんだよ。その場の状況をしっかり読み取っていかないと笑いってのは成立しないんだ。だから「空気を読む」ことはあたりまえなんだ。それを口に出して言うってことはたぶんそれもギャグなんだろうね。」
「そっか、そうだよね。笑ってもらうってことは、本当に幸せなことだし、そのためには相当の努力をしていかないとだよね。よく芸人の人が深夜の企画とかでコワい人のなかすごく恐縮してしまって何もできなくなってたりするけど、ああいう時ホントヨワるんだろうなぁ。」

「お笑いが多くの人に受け入れられる時代ってのは、結構明るい兆しがある時のはずだよ。余裕があるっていうか。ヒデアキが大人になる時にはお笑いブームはどうなっているかな。暗い時代かもしれないけど、力強く自分をのばしていってほしいな。」
「うん。大人になったら僕たぶんビックカメラの店員になるよ。」
Kato Takafumi : 5:21 PM