
「いやー、ほんと森での暮らしは最高だよね。こうやって自然のなかに身を寄せてると、街で感じてた全ての不安がパー吹き飛んじゃうって言うか?もう、最近になってこのすげーログハウスみたいのも手に入れたし、ほんと言うことねぇ。」

「あの、ちょっとすみません!加藤さんですか?」
「・・・・ええ、そうですが。街の人がなんの用ですか?」
「私、コダイラ市健康福祉事務センターのものですが、医療券の更新に関する書類を郵送したのですが加藤さん住所が変更になっているようで届かず、その辺の人に聞いてここに参りました。」
「あ、すみません僕コクブンジに引っ越したんですよ。市役所で転出の手続きはしてあるんですが、やはり健康福祉事務センターのほうでも手続きが必要でしたか?」
「本来そうしていただくことになっております。また加藤さんはコダイラの障害者福祉課から毎月補助の送金をお受けですよね?コクブンジに越されたなら、コクブンジのお世話になっていただかなければなりませんよ。とりあえず送金は四月分でストップさせていただきます。コクブンジで審査が通れば、申請月からの適用になりますが、また補助を受けられるでしょう。まず更新に必要な「臨床調査個人票」、「難病医療費助成申請書」などをお持ちしましたのでコクブンジの窓口でお使いください。」
「すみませんお手数おかけします。わざわざお越しいただき、本当になんというか。ありがとうございます。」
「いえいえ、それでは、申請には医師の記入や扶養者の所得証明、世帯調書、住民票など用意するものが多くありますので、いつまでもそういった木の上で暮らしていないで、現実を見ていってください。逃げることは簡単ですよ。ぜひあなたなりの生活を見せてください。では、失礼します。」

「あ・・・ハイ。すんませんでした。」
ということでまた街での暮らしがはじまりました。
しばらくヘコむことが続いて見失っていました。またよろしくお願いします。
Kato Takafumi : 7:42 PM